神奈川の高校で今日から勤務が始まった。
ChatGPTだのなんだのと、AIの進化目覚ましいようだが、それに合わせて人間社会の教育もきっと変わっていくだろう。明治から始まった現在の教育制度も150年を経過して糞詰まりのような状態になっている。細かな改訂を繰り返すだけではもう何も変えられない。一回壊れなければならないだろう。きっとAIの進化が現在の教育を壊すのに一役買うことになる。
壊れた後の世界が今とは全然違う価値基準になっていれば良い。AIにできることはAIにしてもらえばいいんだから人間はそれ以外のことをやればよい。お受験がしてえならAIにやってもらえばいいさ。人間のやるこっちゃねえ。
50年後にはきっと、AIをうまく使いこなす人間、そして AIにできないことをやる人間が評価されるようになると僕は勝手に予想している。
AIにできないこととは、絵を描いたり歌を歌ったり、目的を必要としない無駄なこと、つまりは遊びだ。より豊かに遊べる人間が評価されるようになれば、それは教育の理想的な形ではないか。楽しく遊んでいる人は、見ているだけでこちらも楽しくなる。学問だって元は遊びだし、今も本質的な部分では遊びを外れることは絶対にできない。
教育の目的とは頭でっかちで狭量で不機嫌な人間を育てることにあるのか、それとも自然に生きることを知っていて優しく、ご機嫌な人間を育てることにあるのか。
一発目の授業ではそんな話をした。
