ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。不定期更新です。

「非常勤がボーナスをもらうには」の結果(大阪府)

以前以下のような文を書いた。非常勤であっても条件さえ達成すればボーナスがもらえる、という記事だ。
yoakenoandon.hatenablog.com
結論から言うといかに策を弄そうと大阪府の非常勤がボーナスをもらうことはできない。

昨年の僕は↑の記事に書いた②の条件、すなわち「任用期間において、月ごとに平均した週当たりの勤務時間が15時間30分以上ある月が6月以上ある」を達成すべく、厳密に各月の時間数を計算し、4、5、6、9、10、11の6ヶ月においてその条件を達成した。

そして12月、時は満ちた。僕はボーナスが振り込まれるのを今か今かと楽しみにしていたが、事務からは何の音沙汰なく、僕の口座にはいつもの通りしょっぱい額の給料が振り込まれているのみであった。

一体何がどうなっているのか。新年が明けてから僕は事務長に詰め寄った。なお事務長は僕には好意的な人物で、安月給でしおらしく働く僕に、同情の念を禁じ得ず、できればボーナスを出してあげたいと思っているようであった。以前ボーナスのことを聞いた時に、非常に詳しく調べてくれたことから僕をどのように見ているのかがよく分かった。その事務長に「大阪府教育委員会のホームページに書かれてある通りの条件を達成したのにボーナスが振り込まれない」と伝えると、「わかった、また調べとくわ」とカタギとは思えない風貌のその人物は答えた。

そして1週が経ったあたりで事務長から電話がかかってきた。事務長は僕がボーナスの条件を達成している上でなぜボーナスが支給されないのかを、ボーナスのことを管理している大阪府教職員室教職員企画課なるところに問い合わせてくれたようだ。回答としては「非常勤の勤務時間の設定はこちらでしているので、実際に働いた実績は関係しない」とのことだった。つまり年度の初めに教育委員会の方で この非常勤はこの月これだけ働く、ということを各月ごとに「勝手に」設定されているがために、「実際にその非常勤がその月どれだけ働いたか」は反映されないそうだ。

そんな馬鹿なことがあるかと事務長は「それ何とかなりまへんの!?」と詰め寄ったそうだが何ともならなかったそうだ。僕は棒のようになって事務長の言葉を聞き、ありがとうございました、とそれだけ言った。

つまりこちらでどのように時間を調整して、大阪府教育委員会のホームページに書かれてあるボーナス支給条件に届けてみても丸きり無駄だったということで、そんなアホなことがまかり通るのかとは僕も思う。それって反則じゃん。だって「非常勤のボーナス支給のための実績は教育委員会で計算するものであり、本人の月ごとの実績は反映されない」なんてどこにも書いてない。それを後付けで加えてくるってのは反則じゃないの。それが公の、それも教育機関においてなされているのは闇が深すぎるにもほどがあるぜ。そんなんだったら初めから「非常勤は週24時間以上授業持たないとボーナスは絶対に支給しません」と書いててくれた方がいい。

正直、僕はもう大阪を離れる身だからどうだっていいが、しかし書かれていることと実際に行われていることが乖離しているのは良くない。大阪府教育委員会は非常勤のボーナス支給条件に一言付け加えるべきだ。
「この支給条件を達成してもその実績が反映されるわけではない」と。
あるいは
「週に24時間以上授業を持つという非人間的な働き方をしなければ絶対にボーナスは支給しない」と。

最後に僕の先日の文章を読んだ大阪府の非常勤の方で、実際にボーナス獲得を目指そうとした人がいるなら非常に申し訳なく思う。以上のような経緯で大阪府の非常勤がボーナスを獲得するのは現実的ではないとしか言いようがない。

してみるとボーナス獲得のきっかけになったあの組合のパンフレット、及び組合の認識も間違っている。電話して忠告した方がいいのかしらん?