ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。不定期更新です。

漫画が描きたい

忙殺されるように毎日が過ぎていく。
引越しは大体片付いて、残す段ボールは10箱ほどか。

新しい仕事にも少し慣れたけど、企業での仕事とは、こんなので金もらっていいんだろうか、と思ってしまうようなものであったと久方ぶりに思い出した。
学校は授業があるから、やってる感がわかりやすいんだけど、今やってる仕事のほとんどは誰かに手紙書いたりメールを打つ仕事だから、仕事をしている感覚がほとんどない。遊んでいるような、誰かとおしゃべりしているような。それで普通に生活できるだけのお金がもらえるんだから学校の先生にはもっとお金あげていいんじゃないか、て思ってしまう。

非常勤なんて安使いもいいところだべ。1回の授業で1万あげていいぐらいだと今は思う。それぐらいひどい条件で酷使されてたんだなあと、新たな仕事を始めてからよくわかった。

学校での仕事の方は、まあ高校生だから大阪と神奈川と、土地が変わってもよく似たものだと思う。ただ、神奈川の高校は生徒に配るプリントが藁半紙ではなく、白くてきれいなコピー用紙だとわかってびっくりした。藁半紙なんてどこにも使われてない。神奈川の方が金持ってんだなあ。
あと、大阪や近畿の話をすると喜んでくれるのが楽でいい。大阪(の特に男)は面白くないと人権が付与されない、と言うとずいぶん笑っていた。冗談のような、本当のような。カッコいい、がそれ単独ではあまり意味を為さない街だというのは、割と実感から出た言葉だ。

あと、受け持った授業の科目が地理だったのも良かった。あちこちの土地に行った話を今まで歴史の授業の雑談でしていたけど、要はそれって地理のことじゃん。もちろん地学的な要素もあるけど、でも地理ってのは土地土地の話をすればいいんだろ。歴史なら時代時代の話をすればいい。歴史は縦、地理は横。仕事で年柄年中どこかに行ってるから地理の方が実体験に基づいた面白い話ができると気づいた。


神奈川での生活にも少しずつ慣れて、やっぱり思うのは漫画が描きたい、ということ。もう描きたいのか、あるいは描かなければならないと思っているのか、よくわからないほど漫画が描きたい。どうしても漫画が描きたい。
それはきっと漫画の中に成長できる自分を見つけているからだと思う。もっと良くなれるとわかっているから。

明日から、少しずつ再開しようと思う。いつか学校での仕事が終焉を迎えて、代わりに漫画が仕事になればいいと思う。そして、それはそうなるだろうなとなんとなく直感している。

Where there is a will,there is a way.
高校の時覚えたその言葉もまた嘘ではない。