もう諦めちまおうぜ。どれだけ頑張っても時間のかかるものはえげつないくらい時間がかかるんたから。
それは僕が悪いわけじゃない。
そういうものだと僕が知らなかっただけだ。何でも要領かましでやってきた僕はそういうものがあることも、そういうものに相対する方法も知らなかっただけだ。
だから諦めた方がいい。要領かましてスピーディーに一気に作り上げることなどできはしない。地道に、少しずつやるしかない。僕が最も不得意とする方法で取り組むしかない。
そうでないと何も出来ずにへばってしまうよ。
認められたいと、いくら鼻息荒く頑張ったところで歩みは遅々として、進まないのだから。
遠い昔には空すら飛べると思ってたのになあ。分厚い山に阻まれて墜落してしまった。
もう今は一歩一歩、登ってんだか、降ってんだかわからない道を行くしかない。
空を飛ぶことは諦めて。焦る気持ちを楽しむ気持ちに変えて。
鼻歌まじりに行きましょう。
