僕はもともと色を塗るのには苦手意識があって、それでも色がついてた方が見栄えもよくて、見てくれる人も増えるのではないかという実によこしまな思いから色を塗り始めたのだった。
やってみると案外楽しめないでもなかったが、結構時間がかかってしまうので、やっぱりできればはしょりたい作業であった。あまり色をつけてない漫画や絵日記があるのはこのモノグサ精神のためである。
ゆえに、コロナで嫁さんの仕事も休みになって色塗りをお願いできるようになったのはとても嬉しい。色を塗るという工程が一つ減るだけで肉体的にも精神的にもすごく楽になる。それに色を塗るのは嫁さんの方がうまい。
病気は早く収束してほしいが、家の中で二人で何かの作業をするという形に関しては、僕はずっと続いてもいいなあ、と思っている。一人でやるのもいいけど、二人で一緒にやるとやっぱり心強いし、また楽しい。