ふとジョジョを何も見ずに簡単に描けないかなあと思いついて、試しに色々やってみたら意外にそれっぽいモノが描けたので描き方を載せる。靴下の裏返ってるのがぶっ殺す間際まで気になる吉良吉影気質の人にはあまりオススメできないが、大体それっぽく見えればそれでいいという人はご覧あれ。
1.輪郭線を描く。ジョジョの輪郭線は5画。下図①画目と②画目の垂直の長さは大体同じ。大体でいい。
2.生え際のカーブと帽子の斜めの線を描き入れる。
3.アゴのラインよりちょっと上に鼻先の下向き三角を描き、その下に鼻のカゲを入れる。鼻が長すぎるとジョジョに見えないので注意。鼻先はアゴラインより絶対に上!
4.すんません、3で描くの忘れてました。鼻先をかいたら鼻の真ん中あたりにカゲをつける。これは荒木先生特有のカゲ。鼻先に当たる光を強調するためだろうか?こんな鼻のど真ん中にカゲつけるのは他の漫画家さんではあまり見ない気がする。
そして口を描く。口の真ん中のラインはアゴのラインぐらい。上唇は薄めにしてカゲをつける。下唇は分厚く。ここも下唇が分厚くないとジョジョっぽさが急速に失われてしまうので注意!でっぷりとした下唇が色気を出す。
5.逆八の字に眉毛をかく。ジョジョの眉は太くていい。太さこそ正義!あと眉と眉の間は結構狭い。眉毛を描く際、最初に1.で描いた輪郭線の一番上のラインが眉毛の一番下のラインになる。これも大体の話。
6.眉の一番下のラインに重ねるようにして目を描く。ジョジョの目は4画。下図①画目と③画目は短くていい。どちらかというと目の下部分(④画目)を広くとる。さらに目はなるべく横長に。
目の周りを全体的に黒く塗るが特に下部分を濃くする。端っこには下まつげのチョビチョビを描く。ふたえの端っこにカゲをつける。
耳はテキトー。飾りです。えらい人にはそれが分からんのですよ。耳の始まりは目のラインぐらいから、耳の終わりは鼻先のラインぐらい、とか世間では言われてるがジョジョの場合それよりちょい上のことが多い。が、そんなことはどーでもよくてとりあえず耳にピアスつけときゃそれでいい。
7.下図①②③のカゲを入れて帽子を描いたら完成!帽子のツバと反対側(画像では向かって右側)では帽子とジョジョの髪の毛は一体化する。帽子の図柄はペンダコとかイルカとか太陽とか色々ある。自分の好きなものを自由に描くのもディモールト ベネ!
以上、自分なりのジョジョの描き方を載せてみたのだがいかがだったろうか。
いや簡単とか言うてて工程多ない?と思ったそこのアナタ。
うむ……アナタは正しい。しかしこれでも最大限簡略化したつもりだ。最低限これだけはしないとジョジョに見えない。
逆にここに載せたことを知ってればあとは目とか眉毛とか髪型を変えるだけで色んなキャラが描ける。覚えなくちゃいけないことはどうしたって覚えなくちゃいけないんだからツラいところだ。
ここに載せたジョジョの絵は全てシャーペンで描いた。線が太く見えるかもしれないがそれは0.7mm(柔らかさはB)のシャー芯を使ってるからだ。0.5mmが一般的かもしれないが僕は0.7mmの太い書き味が好き。
シャーペン自体はSTAEDTLERの925-25-07を使っている。このシャーペン、製図用のものなんだが、どこかで一度スラムダンクの井上雄彦先生が下書きに使っているのを見て憧れて使い始めた。先の方が少し重めのシャーペンで、どっしりと軸ができる感じがしてすごく使いやすい。シャーペンにしては値が張るが、これを使い始めてから他のシャーペンを使う気がしなくなった。このメタリックな肌の出すプロ感は異常。
僕は高校で非常勤講師やってるのだが、ジョジョにお世話になる機会も多く、授業中黒板にジョジョ描けたらいいなあと思い立って簡単な描き方を模索したのだった。これはあくまで自分なりの描き方であって、もっと良い描き方もたくさんあると思う。
仕事で、学業で、趣味で、
「ちょっとジョジョ描いてくんない?」
とかいう場面が多い人は簡単な描き方を知っていれば色々便利なのではないだろうか。
良ければ参考にして下さい。