ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。不定期更新です。

ハゼ(ウルシ)かぶれの対処法~実体験より~

普段このブログでは僕の日常で起こったことや考えたことばかり書いていて、人に役立つこととか、意味のあることはあまり書いていないのではないかと思う。それは僕自身が、そういったことを書くことに興味が無いからだし、僕が書かなくても別の人が書いてくれるんなら、僕が書く必要ないじゃん、という実にモノグサな考えのもと書いていない。

「意味を求めて 無意味なものがない」

僕はゆらゆら帝国というバンドが高1の時から好きで、ずっと勝手に自分の気持ちの代弁者だと思って聞いてきた。先の一節はそのゆらゆら帝国の『空洞です』という曲から、特に僕の好きなフレーズ。僕は無意味なものの方が好きだ。
僕は文章を書くのが好きだし、ここでは好きなことを好きなように書いていたいと思う。


ただ、今回のこの日記に関しては多分、あまり他の人が書きそうにないことだし、実際の経験からインターネットを通じて発信できる人も少ないんじゃないかと思うので、書いてみることにした。
つまり、ハゼノキ(ウルシ)にかぶれた時の対処法である。

先日、無人島でハゼにやられて腕がアンパンマンみたいになってしまったという日記を書いた。
yoakenoandon.hatenablog.com
これで多分ハゼにかぶれてしまうのは8回目ぐらいで、これまで色々と治療法を試してきた。市販の軟膏塗ったりステロイド塗ったりアロエ塗ったり、海水につけるといいと聞いたので無人島でずっと海に浮かんでいたり。
でも、どれもイマイチ効果がみられず、結局2週間から1ヶ月腫れと、出来ては潰れる水ぶくれとに悩まされながら我慢するしかなかった。

今回もしょうがないと諦めて我慢しようと思っていたのだが、嫁さんが化粧水がかぶれには効く、という記事を見つけたらしく、化粧水は試したことがなかったのでダメもとで似たような成分の化粧水を近所の薬局で買ってきて塗ってみた。しかし、一日経ってもまるで改善の様子はなかった。やっぱりダメかと落胆したものの、よくよくその記事に書かれてある化粧水の成分を見てみると、僕が買ってきた化粧水には一つ成分が足りていない。
「ヒマシ油」という成分だ。
植物油の一種らしいのだが、現在はあまり使用されないのか、どこのドラッグストアに行ってもヒマシ油入りのローションは置いていなかった。

Amazonで調べてみたところヒマシ油入りのローションが見つかるより先にヒマシ油そのものが見つかって、500mlで1000円ぐらい、とそれほど高いものでもないので再びダメもとで購入してみた。

届いたのが今週火曜日。風呂上がりにヌルヌルしたその油を塗って、包帯をして寝る。水曜朝には驚くほど腫れが引いていた。現在塗り始めてから3日経ったが左手と右手の差がほとんどわからないほどにまで回復している。一応リンパ液はまだ出ていて、そのためにガーゼをしている。

アンパンマン時代の僕の右手。グローブをはめているわけではない。
わずか3日で人間の手を取り戻した。

これまでの経験から言わせてもらうと、かぶれた部分がパンパンに腫れた後、かなり大きめの、500円玉を1.5倍ぐらいにした大きな水ぶくれと、小さな水ぶくれが一緒になってたくさんできる、という気持ち悪い状態に移行するはずである。その状態が2週間ほど続き、水ぶくれが何度も破けながら徐々に腫れも引いていくはずなのだが、水ぶくれができそうな様子も見られない。
つまりその段階を通り越してもう治りそうなのである。この結果にはさすがにビックリした。

僕はかなりハゼのかぶれには弱い方なので、これまで色々な人に治し方を聞いてみたり自分で調べたりしてみたのだが「ヒマシ油」という単語は一回も見たことも聞いたこともなかった。インターネットで「ハゼ」「ウルシ」「かぶれ」「薬」「対処法」等々と検索してもヒマシ油の文字は出てこない。
これはつまり多くの人が「ヒマシ油で植物かぶれが治った」という実経験をしていないということだと思われる。そもそも誰もそんなこと知らないから試すことすらしていないのではないか。

ほとんど特効薬のないと思ってきたハゼ(ウルシ)のかぶれだが、意外や意外、僕にはヒマシ油は劇的に効いた。植物には植物を、ということなのだろうか。ステロイドのようなものよりヒマシ油の方が俄然効くのは不思議な気もする。

現代日本でウルシにかぶれて困ってしまった、という人もそれほどいないかもしれないが、もしかぶれてしまって市販薬もお医者さんも当てにならず、どうにも対処法がない、という場合はダメもとでヒマシ油を試してみてはいかがだろうか。少なくともウルシかぶれの常連客、すなわち僕には救世主となった。最後にAmazonで購入したヒマシ油の写真と商品リンクを載せておく。もしヒマシ油が僕以外の人にとっても救い主となれば、これ幸いである。

神。神としか言いようがない。