ソーリーベイベー

一非常勤講師の覚え書きです。天津飯をこよなく愛しています。

スップラトュオーン(splatoon)やめたった日記

当方、無類のゲーム好きである。
と言ってもゲームが好きなんて人は星の数ほどいるわけで、その中では自分なんて下の下だろう。
僕が小さい頃はファミリーコンピュータファミコンで皆遊んでいた。
その頃から考えると、今のゲームのなんとまあ進化したことよ。ファミコンに熱中していた自分のことを眺める時、それはまるきり違う銀河の出来事のような、そんな気さえする。
家ではファミコンをやりすぎてよく怒られていた。兄貴からはファミキチ(ファミチキではない、ファミコンキチガイの略)、というあだ名をつけられ、
「ファーミキチ○○(僕の名)
 ファーミキチ○○
 ファーミーキチ~♪
 1時~○○はまだまだファミコンしてるよー
 2時~○○はまだまだファミコンしてるよー
 3時~○○はまだまだ……」
という屈辱的な歌を、24時の段まで歌われ続けるという拷問に近い陰湿ないじめを受けていた。
しかしそれにもめげずに僕はゲームをやり続けた。
 
高校生の時、ファイナルファンタジー8が出た。FF7も大いにやりこんだが、その時の僕はまだ真面目な中学生だった。僕が通った高校は自由放任主義だったので、FF 8が出たときには学校を約二週間休んで体力の限界までプレイし続けた。毎朝念のため家の電話線を抜くことも忘れなかった。当時まだ携帯電話は普及し始めたばかりで、学校を休むと学校は家に電話をかけてくるのが普通だったためである。
 
主にはダービースタリオンときメモ三国志信長の野望などシミュレーションばかりをやっていた。ときメモの話もまたいつかしたい。RPGは人並み、アクションはほとんどしなかったが、大学の時モンスターハンター2dos)が出た。そのdosの時に初めてオンラインを経験して、これは危険だとすぐにわかった。自分のような人間は灰になるまでやってしまうと。
以後ゲームとは距離を置くようになった。
 
前置きが長くなった。
30を超えるまで、断捨離を行った禅僧のごとくゲームには見向きもしないようにした。
それを崩したのがスプラトゥーンである。
友人の家でやらせてもらったことがきっかけとなった。
初めてやったときはさほど楽しいと思わなかったが、日が経つにつれもう一度やりたいという気持ちが強くなっていった。
スプラトゥーンの中毒性についてはやった人ならわかることだろう。
結果、僕はゲームを解禁し、Wii Uを買ってしまう。それ以後は寝ても醒めてもスプラトゥーンのことで頭の中が一杯になった。
仕事で4ヶ月北海道で寮生活をすることになったがその時もWii Uを持って行った。
寮にテレビはなかったのでマンガ喫茶Wii Uごと持って行き深夜パックで朝までやるという修行を繰り返した
つらくはなかった。仕事のご褒美だと思っていた。
 
僕はアクションは下手くそで、スプラトゥーン1は1500時間ぐらいやったと思うがウデマエはSの後半までしかいけなかった。
しかしそんなことは関係がなかった。
とにかく楽しくて仕方がなかった。
他のゲームではいくらやり込んだと言っても300時間ほどが関の山である。
1500時間は異常な数字だ。
モンハンdosの時みたいに、これはいけないと思わなかったのか。
もちろん幾度もそう思った。データを消してみたり、Wii Uを売り飛ばしてみたり、スプラトゥーンをやめるために色んなことをした。
しかしやめようと思えば思うほど、より強力に引きつけられる。このあたりタバコと似た中毒性がスプラトゥーンにはあると思う。
塗って塗ってスペシャルをぶっ放す!そのカタルシスと勝利の味が、何度スプラトゥーンをやめようと思っても、僕をインクの渦へいざなうのだ!
 
そうこうしているうち、結婚することになった。嫁さんは真面目に月~金まで働いている人で、僕は非常勤講師。
雇う学校(私立か公立か)によって違うが、高校の非常勤講師は時間割によって平日のある曜日が完全オフになったりする。また春休み、夏休みなど長期休暇中は完全ニート状態となる。
しかし、結婚したてで平日なのに仕事に出ないとか、無職とか、そういうのはちょっとまずいだろうと思って、仕事が休みの時でも「あー今日の仕事だりー」とか言って仕事に行く感じをガンガンに撒き散らしながら、スーツを来て毎朝嫁さんと一緒に家を出た。そうして嫁さんと別れた後は家にトンボ返りして……そう、嫁さんが帰るまでスプラトゥーン祭りが始まるのである。そして夕方、何事もなかったかのように仕事終わりの嫁さんを迎えるのだ。スプラトゥーンのやりすぎで、瘴気の満ち満ちた家に!
 
その姿、クズ!圧倒的クズ!
 
嫁さんに申し訳ないと思わなかったのか、だって?
聞こえぬ!なにも聞こえぬ!
スプラトゥーンの狂気にさらされたものには、何も!!
 
そして去年7月、スプラトゥーン2が満を持して発売された。ワクワクが止まらなかった。スプラトゥーン2の発売は、一番switchの競争が加熱しているときだったが、たまたま寄ったJoshinにそのタイミングでたまたまswitchが入荷されるという幸運に恵まれ、僕は発売日からスプラトゥーン2を楽しむことができた。なお、switchを手に入れるまでにはかなり苦労した。転売屋に買収されたホームレス一味と、順番待ちをめぐってケンカになりかけたこともあった。
 
今度はコソコソしたくはなかったので、嫁さんにもアカウントを作ってもらって一緒にスプラトゥーン2始めた。そうすればまた僕が狂気の嵐に飲み込まれた時、歯止めにもなるだろうと思ったのである。
 
スプラトゥーン2は最初こそ難のある仕上がりだったが、アップデートを繰り返すうち、やっぱり楽しいと思える調整になっていった。
約束された神ゲーだと思った。
嫁さんもウデマエはCとBを行き来しているレベルだったが、楽しんでやっているようだった。
僕も念願のS+に初めて到達し、その後S+1とSの間を行き来するぐらいのウデマエに落ち着いて(それを考えるとやはり2のウデマエのシステムは1の時よりも甘めなのかな?)、カンストなどは目指せそうになかったけど、すべてはうまくいっていると思っていた。
 
しかし……なんだろうこのすっきりしない感じは。何かが違う。
スプラトゥーン1がスカッとさわやかな快晴だとすれば、2は雨が降りそうで降らない曇天、分厚い雲、重くのしかかる重圧、そんな感覚が日増しに強くなっていった。いっそのことザーッと雨が降ってくれた方がまだ楽なのに……
端的に言えばしんどい、うっとおしい。最初の3ヶ月ほどは、連続でガチマッチに潜り続けたが、次第に連続でする回数が減り、ついには1回やったらもういいやと思うようになった。
1ではありえなかった話だ。何回やっても、もう1回、もう1回だけ!とシャブ漬けにされた奴隷のように、自慰行為を覚えたばかりの中学一年生のように、繰り返し繰り返しやり続けるその脅威の中毒性こそスプラトゥーンを特徴づけるものではなかったか!?
1回やってもう終わりなどと、どこの男前のヤリチンだ貴様っ!ええいっ、逮捕するっ!!
スプラトゥーン1をやっていた頃の僕なら、こんな日記を書いている僕にそう言っていただろう。
 
でもダメだ。1回やると次が続かない。次も楽しいと思えるからこそもう一回やるのだろう? それが無い。次もまたしんどいんだろうなあ、と思ってしまう。1にあったハチャメチャさが消えて、2ではシックなイメージになったが、それが僕には大きくストレスだった。
そう、ストレス! 楽しいゲームではなく、ストレスのかかる作業をやらされている感じがすごくするのだ。それも、ガッ! としたストレスではなく、真綿でジワジワと首を締め付けられていくような、水攻めを受けているような、そんなストレス。
ふと見れば、スプラトゥーン2をやっている嫁の様子もおかしい。めちゃめちゃイライラして、舌打ちを繰り返したり、「腹立つ!腹立つ!」など暴言を吐いたり、こんな嫁さん見たことない。
このゲームはダメだとその時思った。1からあまりに長い時間をこのゲームに費やしたため単に僕が飽きたのかな、とも思ったが、それだけじゃない。スプラトゥーン2は多くの人にはあまりにストレスのかかる仕様になっているのだと。
僕の好きだったスプラトゥーンは死んだ。
 
結局今年に入って1月以降、全くスプラトゥーン2をやっていない。もうやりたいとも思わない。うまい人の動画も見たいと思わない。
それで、非常にスッキリとした楽しい毎日を過ごしている。
狂気の嵐は去った。
もうこれから先、オンラインゲームだけはすまいと思った。僕には、それにはまった自分を、その狂気を制御できる力がない。
 
昨日久々にswitchをつけて僕をスプラトゥーンに誘ってくれた友人の情報を見た。バリバリオンラインでやっている最中だった。プレイ時間950時間。
よく飽きずにやれるなあ、と思う。飽きずにやれるということはそれが楽しくてしょうがないということだ。僕はそういう人はスプラトゥーン2に関してはごく少数なのではないかと思っている。選ばれた少数精鋭の勇者だけが、スプラトゥーン2を続けることが出来る。僕が授業を受け持つ生徒でも、スプラトゥーン2になって、やめてしまったという生徒が多い。高校生は正直だ。荒野行動というスマホゲーを皆、一生懸命になってやっている。
 
スプラトゥーンをやめたことがきっかけになって以前ちょっとかじっただけでやめてしまっていたギターを始めた。この3ヶ月間でFコードへのチェンジがスムーズに出来るようになってとても嬉しい。
 
スプラトゥーンに費やした時間、1850時間。1日5時間として370日。1日3時間なら616日……
考えても無駄だが、それだけの時間があればギター、めちゃめちゃ上手くなってただろうなと思ってしまう。絵もむちゃくちゃ上手くなってただろうなあと思う。物語の一つも書けたであろう。
1の1500時間に関しては納得しているが、2の350時間は今からでも返して欲しいなあと思ってしまう。何故だろう、何かゲームをやっているというより、やらされているという感覚が2に関しては強かった。だからこんな恨み節のようなことを言ってしまうのだな。イカンイカン(このイカをかけてしまうあたりに、著者のキラリと光るセンスを感じていただけたであろうか?)。
 
逆説的だが、スプラトゥーンがあったからこそ、このたっぷりとした時間を手に入れることができた。
このブログも始められたのだ。
さあ、今日もギターの練習をして、Primeビデオでガンダムオリジンでも見ようか。
 
え、仕事?
ちょっと何言ってるかわかんないっス。
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スプラトゥーンへのはなむけとして描いたアミーボの絵。左が僕の。右が嫁さんの。くっ!絵のウデマエとしてはやはり嫁さんの方が上か……